豊胸手術は、術直後から少しずつ回復していきます。
腫れや痛み、仕事復帰、運動再開など、「いつ何ができるか」を知っておくことで、不安が減り安心して過ごせます。
ここでは脂肪豊胸とシリコンバッグ豊胸それぞれのダウンタイムの違いと、当院の対策について解説します。
脂肪豊胸とシリコンバッグ豊胸のダウンタイム比較
項目 | 脂肪豊胸 | シリコンバッグ豊胸 |
---|---|---|
腫れ・内出血 | 脂肪採取部位と注入部位の両方に出る。採取部位の腫れ・むくみがメイン。2〜3週間で軽快 | 胸部中心に腫れ・張り感。1〜2週間で軽快 |
痛み | 脂肪採取部位が筋肉痛のように痛む。胸部は張り感程度 | 胸部の圧迫感や筋肉痛様の痛みが強め(乳腺下は比較的軽め)。数日〜1週間で軽快 |
仕事復帰 | デスクワークなら2〜3日後から可能 | デスクワークなら2〜3日後から可能 |
運動再開 | 軽い運動は3〜4週後、激しい運動は6週後 | 軽い運動は3〜4週後、重い筋トレは6週後 |
完成まで | 脂肪が生着して安定するまで3〜6か月 | バッグ位置が安定し柔らかくなるまで3〜6か月 |
特徴 | 採取部位の圧迫下着が必須。体重減少や強い圧迫で生着率が下がる | 圧迫ブラジャー必須。バッグの位置安定のためマッサージ・ブラ指導あり |
時系列で見る回復の流れ
脂肪豊胸の回復スケジュール
時期 | 体の状態 | ポイント |
---|---|---|
手術当日〜2日目 | 採取部位の痛み・腫れが強い、胸部は軽い張り感 | 圧迫着をしっかり着用、安静 |
3〜7日目 | 内出血が出始める、色が変わる | 長時間立位は控える |
2〜3週 | 腫れ・むくみが減少 | 日常生活の制限が減る |
3〜6か月 | 生着が安定、形が完成 | 体重変動を避けると定着が良い |
シリコンバッグ豊胸の回復スケジュール
時期 | 体の状態 | ポイント |
---|---|---|
手術当日〜3日目 | 胸部に圧迫感・痛み、腫れピーク | 安静、処方薬服用 |
4〜7日目 | 痛み軽減、腫れが引き始める | 抜糸 |
2〜3週 | 腫れ・内出血ほぼ消失 | 軽い運動が可能 |
3〜6か月 | バッグが安定、柔らかさが出る | 形が完成、自然に揺れる |
当院のダウンタイム対策
- 出血量を最小限にする手術デザイン
- 鎮痛薬・抗生剤の内服、冷却指導
- 術後ブラジャーや圧迫下着の着用指導
- ラインでの術後相談、再診フォロー
よくある質問
- 仕事復帰は何日後? → 2〜3日後
- 腫れが長引いたらどうする? → 冷却・内服を継続、再診でチェック
- 運動はいつ再開できる? → 軽い運動は3〜4週後、激しい運動は6週後
- 傷跡ケアはどうする? → 抜糸後から医療用テープや外用薬でケア開始
参考文献
- Early Recovery after Breast Augmentation
平均で7日以内に日常生活復帰可能、14日以内に運動開始可能 (PubMed) - Postoperative Recovery and Return to Work after Fat Grafting
脂肪採取部位の痛みは1週以内に軽快、2〜3週でほぼ日常生活へ復帰 (ResearchGate)
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