豊胸は「脂肪注入」「シリコンバッグ」「ハイブリッド」の3種類があります。
実は、どの方法が向いているかは骨格タイプや胸の形によって異なります。
ここでは骨格診断で人気の「ストレート・ウェーブ・ナチュラル」別に、
おすすめの術式とデザイン・技術的なポイントを詳しく解説します。
骨格タイプ別の豊胸選びの基本
骨格や胸郭幅、皮膚の厚み、脂肪量などによって
・似合うサイズ
・バッグの選び方
・脂肪注入の生着率
などが変わります。
カウンセリングでは体型・骨格を見極めて、最適な方法を提案することが重要です。
骨格ストレートにおすすめの豊胸とデザインポイント
骨格ストレートの脂肪豊胸
• 自然さ重視なら適応あり
• デザインの工夫:デコルテにしっかり厚みを出し、上半身のバランスを整える
骨格ストレートのシリコンバッグ豊胸
• ◎ おすすめ、メリハリ体型に映える
• デザインの工夫:胸郭幅に合わせて直径を選択、厚みは自然に見えるものを選ぶ
• 過大サイズを避け、上半身が重たく見えないよう調整
骨格ストレートのハイブリッド豊胸
• バッグでしっかりボリュームを出し、脂肪で輪郭をなめらかに
• デコルテや脇へのつながりを自然に作る
骨格ウェーブにおすすめの豊胸とデザインポイント
骨格ウェーブの脂肪豊胸
• ◎ 一番自然でおすすめ
• デザインの工夫:デコルテから下乳まで均一に注入し、ふっくら谷間を形成
• 複数回に分けて生着率を高める方法も提案
骨格ウェーブのシリコンバッグ豊胸
• 小さめ・自然な形のバッグを選択
• デザインの工夫:やや高さのあるタイプでデコルテを補正
• バッグ輪郭が出ないよう皮膚の厚みを考慮
骨格ウェーブのハイブリッド豊胸
• 小さめバッグ+脂肪注入で最も理想的な仕上がり
• 触感が柔らかく、華奢な体型でも違和感が出にくい
骨格ナチュラルにおすすめの豊胸とデザインポイント
骨格ナチュラルの脂肪豊胸
• ボディライン全体のメリハリをつける目的で有効
• デザインの工夫:腰や太ももからしっかり吸引し、ウエストラインも整える
骨格ナチュラルのシリコンバッグ豊胸
• 胸郭幅に合わせて直径の大きいバッグも選択可能
• 大きめサイズでも似合いやすい
• デコルテとサイドバストのラインを滑らかに仕上げる
H3 骨格ナチュラルのハイブリッド豊胸
• バッグで土台を作り、脂肪で輪郭を整えることで自然さをプラス
• 大きめサイズでも柔らかなラインに仕上げられる
まとめ:骨格診断を活かした豊胸の選び方
• 骨格タイプによっておすすめの術式やサイズ感は異なる
• バッグ選びでは胸郭幅と厚みのバランスを重視
• 脂肪注入では吸引部位と注入層のデザインで自然さが決まる
• ハイブリッドは両方のメリットを活かした仕上がりが可能
📖 2024年メタ解析では、豊胸術全般で患者満足度が高いことが確認されています。体型・骨格に合わせた術式選択が、より長期的な満足につながります。
診察で確認しているポイント
実際のカウンセリングでは、次の項目を総合的に評価します:
• 胸郭の幅・形状(バッグの直径・サイズ選択に必須)
• 皮膚の厚み・伸展性(輪郭が出ないか、どれくらい伸びるか)
• 脂肪量・吸引部位(脂肪注入が可能か、どれだけ取れるか)
• 希望サイズと体型バランス(過大サイズで不自然にならないか)
これらを丁寧にチェックした上で、
最適な術式・バッグ形状・注入デザインをご提案します。
カウンセリングで骨格・体型を診断し、長期的に満足できるプランをご提案します。
参考文献
Knoedler S. et al. Quality of Life and Satisfaction after Breast Augmentation: A Systematic Review and Meta-analysis using BREAST-Q. 2024.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38945110
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