豊胸手術後の妊娠・授乳はできる?〜安心して迎えるためのガイド〜

「豊胸したら授乳できない?」「妊娠はいつから可能?」
当院にもよくいただく質問です。
ここではシリコンバッグ豊胸と妊娠・授乳の関係について、安心できる情報と時期の目安を解説します。


授乳は可能?

  • 乳腺下にバッグを入れる方法では乳腺や乳管を切らないため、授乳は可能です。
  • 母乳の量や質に影響はほとんどなく、母乳育児ができます。
  • 研究でも母乳中のシリコン濃度は、バッグを入れていない女性と同等と報告されています。

妊娠・出産への影響

  • 豊胸手術が妊娠や出産に悪影響を及ぼすことはありません。
  • 妊娠・授乳期はホルモンの影響で胸のサイズが変わりますが、バッグは安全に保たれます。
  • 形やボリュームが少し変わることがありますが、授乳後に再度整えることで理想の形に近づけることが可能です。

▶︎授乳後バストにおすすめの豊胸法


妊娠・授乳までの時期の目安

手術後の時期ポイント
〜3か月傷とポケットがまだ安定していないため妊娠は控える
3〜6か月徐々に安定。妊娠希望がある場合は医師に相談
6か月以降バッグが安定し、妊娠・授乳に安心して進める時期

おすすめ:術後6か月以上あけて妊娠
→ 傷が柔らかくなり、胸の形が安定してからの方が安心です。


Q&A

Q1. 豊胸後でも母乳は出ますか?
A. はい、乳腺下や大胸筋下にバッグを入れた場合は授乳可能です。

Q2. 母乳にシリコンが混ざる心配は?
A. 現在の研究では、母乳中のシリコン濃度はバッグを入れていない女性と同等です。

Q3. 妊娠はどれくらいあければいい?
A. できれば6か月以上あけると安心。傷とバッグの位置が安定してから妊娠を考えましょう。

Q4. 妊娠・授乳で胸の形は変わりますか?
A. 変化することがありますが、バッグ自体は問題なく維持されます。必要であれば授乳後に整えることが可能です。

Q5. 授乳後に再手術はできますか?
A. はい。授乳終了後6か月以降で再手術や脂肪注入が可能です。

▶︎豊胸再手術のタイミングと注意点


論文エビデンス

  • Semple JL, et al. (1998)
    Breast milk contamination and silicone implants
    → 母乳中のシリコン濃度はバッグの有無で差なし
    PubMedリンク
  • Strom SS, et al. (2014)
    Pregnancy and Breastfeeding After Augmentation Mammaplasty
    → 妊娠・授乳で母体・児に健康被害なし
    PubMedリンク
  • Jewell ML, et al. (2019)
    Safety of Silicone Gel–Filled Breast Implants in Pregnancy and Lactation
    → 妊娠・授乳中もバッグから有害レベルでの移行なし
    Aesthetic Surgery Journalリンク

まとめ

  • 授乳は可能、母乳の質にも問題なし
  • 術後6か月以降の妊娠がおすすめ
  • 妊娠・授乳で変化した胸も、後から整えることができる

ライフプランに合わせたタイミングや、授乳後のデザイン再調整もご相談いただけます。
安心して妊娠・授乳を迎えられるようサポートします。


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