豊胸を希望される方の中には、「サイズよりも自然さを重視したい」という方が増えています。
当院ではアナトミカル(涙型)シリコンバッグを乳腺下に挿入する方法を基本とし、必要に応じて脂肪注入を組み合わせることで、自然で女性らしい仕上がりを目指しています。
自然に仕上げるための4つの条件
1.体型に合ったサイズ選び
胸郭幅、皮膚の伸び、既存の乳腺量を測定し、無理のないサイズを設計します。
過剰なサイズアップは不自然なシルエットや将来的な下垂の原因となるため、
「体に合う」サイズを提案します。
▶︎左右差が気になる方には→胸の左右差を整える豊胸術
2.乳腺下+アナトミカルバッグ
当院ではアナトミカル(涙型)バッグを乳腺下に挿入する方法を基本としています。
- デコルテがなだらかで、横から見ても自然な涙型ライン
- 大胸筋の動きによる変形が起きない
- ダウンタイム・痛みが比較的少ない
乳腺が非常に薄い方のみ、バッグの輪郭を自然に見せるために少量の脂肪注入を併用することがあります。
3.デザイン工夫(小胸タイプへのアプローチ)
もともと胸が小さい方は、胸郭が横に広く“横長の胸”になっていることが多く、
そのままバッグを入れると「平らに広がった男性的な胸」に見えてしまいます。
当院では以下のデザイン調整を行い、女性らしい縦長シルエットを作ります。
- 下乳ラインを下げることで下方向に丸みを出す
- バッグの幅と高さを調整して、外側に広がりすぎないように
- 谷間をデザインし、中央にボリュームを寄せる
- 必要に応じて外側や上部に脂肪注入して輪郭を柔らかく
4.ハイブリッド豊胸(バッグ+脂肪注入)
さらに自然さにこだわりたい方には「ハイブリッド豊胸」がおすすめです。
バッグでベースのボリュームを作り、外側・デコルテ・上部に脂肪注入を追加することで、
バッグの輪郭が目立たず、どの角度から見てもやわらかいラインに仕上がります。
ハイブリッドのメリット
バッグの輪郭が分かりにくく、横から見ても滑らか
バッグ単独より触感が自然
デコルテがふんわりし、若々しい胸元に
症例解説
症例A:バッグ単独
- 術前:胸郭が広く、横長の胸
- デザイン:下乳ラインをデザインして下げ、バッグの幅と高さを調整
- 結果:縦長のシルエットになり、正面から見ても自然


症例B:ハイブリッド豊胸(バッグ+脂肪注入)
- バッグでベースを作成し、デコルテと外側に脂肪注入
- 結果:バッグ感が消え、より自然な仕上がりに
- 横から見たときに自然な涙型シルエット


論文・エビデンス
論文/研究 | 主な結果 | 示唆 |
---|---|---|
Advantages and Disadvantages of Breast Augmentation (Meretsky et al., 2024) | 豊胸手術後の患者満足度は高く、合併症率は6.5%と比較的低い (PMC) | 満足度の背景に「術式選び・自然な仕上がり」が大きく関与 |
Long-Term Satisfaction with Anatomical Implants | アナトミカルバッグで自然な見た目と高満足度(平均4.6/5)(Pubmed) | バッグ豊胸でも自然さは実現可能 |
Hybrid Breast Augmentation: A Systematic Review | バッグ+脂肪注入は満足度が高く、輪郭のなめらかさが改善 (ScienceDirect) | ナチュラル志向の患者に適する方法 |
まとめ
自然に仕上がるバッグ豊胸の鍵は
「サイズ選び」「バッグ形状と位置」「デザイン調整」「必要に応じたハイブリッド」
当院では年間300症例以上を担当する女性院長が、カウンセリング〜デザイン〜手術まで一貫して行います。
あなたの体型と希望に合わせた「自然に見える胸」をご提案します。
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