シリコンバッグ豊胸の再手術は「必要なときだけ」でOK
昔は「10年ごとに入れ替え」と言われることもありましたが、現在は問題がなければシリコンバッグは入れ替え不要と考えられています。
異常がなければ、そのまま使い続けることができます。
再手術が必要になるタイミング
- 見た目の変化:左右差が強くなった、サイズや形を変えたい
- 体の変化:妊娠・授乳・体重変動でバストが変わってサイズを変えたい
- トラブル発生:シリコンバッグの破損、強いカプセル拘縮、痛みや赤みがある
▶︎豊胸手術後のしこり・石灰化の見分け方|症状別対応ガイド→ 再手術が必要か迷ったとき、受診の目安がわかります
脂肪追加注入の目安
脂肪豊胸は1回で満足できる方も多いですが、次のような場合は追加注入が有効です。
- もう少しボリュームを増やしたい
- 左右差をさらに整えたい
- 痩せてしまいボリュームが減った
2回目は3か月以上空けると、定着した脂肪の上から安全に追加できます。
再手術時の注意点
- 前回手術の記録を確認してから計画する
- シリコンバッグの場合は周囲のカプセルの状態を評価
- 脂肪注入の場合は前回の注入層・量を考慮し、凹凸が出ないようにデザイン
▶ 痩せ型さんの脂肪豊胸攻略ガイド→採取部位の選び方や2回に分ける方法を詳しく解説しています。
Q&A
Q:シリコンバッグは何年ごとに入れ替えますか?
A:問題がなければ入れ替え不要です。形や触感に違和感が出たときに検討します。
Q:破損はどうやってわかりますか?
A:形の変化、痛み、左右差が出たときは検査で確認します。多くは超音波やMRIで診断可能です。
Q:脂肪豊胸の追加は何回までできますか?
A:採取できる脂肪がある限り複数回可能です。間隔を空けて行うことで生着率も安定します。
Q:再手術は前よりダウンタイムが長い?
A:状態によりますが、多くの場合は初回と同程度。バッグ入れ替えは腫れが少ないこともあります。
参考文献
- Hidalgo, D. A., Sinno, S. “Current trends and controversies in breast augmentation.” Plastic and Reconstructive Surgery 140.5 (2017): 1060–1068.
- Adams, W. P., et al. “Guidelines for reoperation following primary breast augmentation.” Plastic and Reconstructive Surgery 145.1 (2020): 35–46.
- Coleman, S. R., Saboeiro, A. P. “Fat grafting to the breast revisited: Safety and efficacy.” Plastic and Reconstructive Surgery 119.3 (2007): 775–785.
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