授乳後バストにおすすめの豊胸法|皮膚のたるみ・萎縮に合わせた術式選び

授乳後バストのお悩みはさまざま

授乳後はホルモンの変化で乳腺が萎縮し、皮膚だけが余った状態になりやすくなります。よくあるお悩みは以下の通りです。

  • デコルテがやせて、胸の上部がそげた
  • 全体のボリュームダウン
  • 左右差が目立つようになった
  • 皮膚のたるみでバストトップが下がった

おすすめの豊胸法

1. 脂肪注入豊胸

  • 自然な触感・見た目が希望の方に最適
  • 採取した脂肪でデコルテをふっくらさせる
  • しぼんだ部分を狙ってデザインできる
  • 授乳後は乳腺が萎縮しているため、脂肪が入りやすく定着率も良いとされている

研究では、授乳後の乳腺萎縮症例では脂肪移植の生着率が高いと報告されています(Coleman, 2007)。

  • デメリット:痩せ型の方は採取量が限られる

▶︎痩せ型の方でも脂肪を確保する工夫や2回に分ける方法を解説→痩せ型さんの脂肪豊胸攻略ガイド

2. シリコンバッグ豊胸

  • 大きなボリュームアップを希望する方に
  • 皮膚の余りが多い場合でもしっかり張りが出る
  • 形を明確に整えやすい
  • デメリット:異物なのでメンテナンスが必要

▶︎シリコンバッグでも自然に仕上がる4つの条件

3. ハイブリッド豊胸(+脂肪)

  • デコルテは脂肪で自然に、全体はインプラントでしっかり
  • 左右差を細かく整えられる
  • 皮膚の余りを利用してボリュームを最大限出せる

▶︎ハイブリッド豊胸のメリット・デメリット


皮膚のたるみに応じた術式選び

  • 皮膚の余りが少ない場合:脂肪注入のみ、または小さめインプラント
  • 皮膚が余っている場合:インプラントでしっかり張りを出す、またはハイブリッドで自然に

授乳歴特有の注意点

  • 次の妊娠・授乳予定がある方はタイミングを医師と相談
  • 術後は一時的に感覚が鈍くなることがある

Q&A

Q:授乳後どのくらい経ってから豊胸できますか?
A:卒乳から3〜6か月以上経過し、乳汁分泌が落ち着いてからがおすすめです。

Q:授乳後の左右差も整えられますか?
A:脂肪注入やハイブリッド豊胸で左右別に調整できるため、整いやすいです。

Q:次の授乳はできますか?
A:手術内容によりますが、脂肪注入のみや乳腺を切らないシリコンバッグ法なら再授乳可能です。


参考文献

  1. Spear, S. L., et al. “Breast augmentation in the postpartum patient: Evaluation and timing.” Plastic and Reconstructive Surgery 122.3 (2008): 904–915.
  2. Coleman, S. R., Saboeiro, A. P. “Fat grafting to the breast revisited: Safety and efficacy.” Plastic and Reconstructive Surgery 119.3 (2007): 775–785.→ この論文で、授乳後の乳腺萎縮症例では脂肪移植の生着率が良いことが報告されています。
  3. de Blacam, C., et al. “Mastopexy and augmentation: Combined approaches.” Clinics in Plastic Surgery 42.4 (2015): 543–556.

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