ハイブリッド豊胸とは?
ハイブリッド豊胸は、シリコンバッグ+脂肪注入を組み合わせた最新の豊胸術です。
バッグで確実にサイズアップしつつ、脂肪注入で形や境界をなじませることで、
より自然で立体的なバストをデザインできます。
最近は「できるだけ自然に」「デコルテからふんわりした胸にしたい」というニーズが高く、
ハイブリッド法を選ぶ方が増えています。
メリット・デメリットを徹底比較
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
見た目・触感 | バッグの境界が目立たず、自然なラインになる | 脂肪が定着するまでは少し硬さを感じることがある |
サイズアップ | バッグで確実にカップ数を上げられる+脂肪で微調整可能 | バッグ単独よりコストがかかる |
体の変化 | 脂肪吸引で痩身効果も得られる | 吸引部位のダウンタイムも必要 |
カスタマイズ性 | 骨格・皮膚の厚みに合わせて最適デザインができる | 計画通りに脂肪が定着しないこともある |
こんな人におすすめ
- 痩せ型でデコルテが薄く、バッグだけだと境界が出やすい人
- 豊胸後も自然な見た目や触り心地を大切にしたい人
- バスト全体の立体感や谷間をしっかり作りたい人
- 太もも・お腹の脂肪も一緒に減らしてボディラインを整えたい人
手術の流れ
- デザインとバッグ選び
胸郭幅や皮膚の厚みを計測してバッグサイズを決定 - 脂肪吸引
太ももやお腹から必要量を採取 - バッグ挿入
乳腺下にアナトミカル型バッグを挿入 - 脂肪注入
デコルテ・外側・谷間に均一に注入して形を整える
ダウンタイムと術後ケア
- 腫れ・内出血:1〜2週間で落ち着く
- 吸引部位の圧迫:約1週間しっかり圧迫
- 痛み:バッグと吸引のダブルなので単独法よりやや強め。鎮痛薬でコントロール可能
- 定着ケア:急激な体重変動を避け、タンパク質・ビタミンCを意識した食事で脂肪定着をサポート
▶︎豊胸手術後の回復スケジュールと過ごし方ガイド|仕事・運動再開の目安
注意点とリスク
- 脂肪は体の一部になるため、特に術後3ヶ月以内の体重変化でボリュームが増減することがある
- 感染・被膜拘縮のリスクはシリコンバッグ豊胸と同様に存在するが、術後管理で最小限に抑えられる
▶︎豊胸再手術のタイミングと注意点|バッグ入れ替え・脂肪追加注入
当院のこだわり
RINGO CLINICでは、
- バッグサイズ選びから脂肪注入の層・量まで院長がすべてデザイン
- 乳腺下挿入を基本とし、形の自然さと触感の柔らかさを重視
- 脂肪注入は均一でムラが出ないよう複数層に少量ずつ注入
術後は腫れ・内出血を早く引かせるために、
五苓散・痔打撲などの漢方や生活アドバイスも行っています。
Q&A:ハイブリッド豊胸でよくある質問
Q1. ハイブリッド豊胸のダウンタイムはどのくらいですか?
A. シリコンバッグ単独の豊胸に比べると、脂肪吸引部位の回復期間が加わるため少し長めです。
胸の腫れや痛みは1週間前後、吸引部位の圧迫は1〜2週間必要です。日常生活やデスクワークは数日で再開可能です。
Q2. 脂肪はどのくらい残りますか?
A. 一般的に50〜70%程度が定着します。残る量は体質や生活習慣で変わりますが、急激なダイエットや喫煙は定着率を下げる要因になるので注意が必要です。
Q3. 脂肪が吸収されたら形が変わってしまいますか?
A. 多めに入れても定着後は自然なボリュームになります。形が大きく崩れることは稀ですが、必要に応じて2回目の脂肪注入で微調整が可能です。
Q4. 痩せ型ですが受けられますか?
A. 痩せ型の方でも、お腹・太もも・二の腕などから少量ずつ採取して必要量を確保できます。脂肪が極端に少ない場合は、バッグのサイズで調整して無理のないデザインを提案します。
Q5. 授乳や妊娠への影響はありますか?
A. バッグは乳腺の下に入れるため、授乳機能への影響はほとんどありません。妊娠・授乳後にボリュームが変わる場合は、追加注入で再調整することもできます。
Q6. 将来バッグの入れ替えが必要になりますか?
A. バッグは半永久的に使用でき、問題が生じない限り入れ替えは必要ありません。
まとめ
ハイブリッド豊胸は、
- 自然さ
- しっかりしたサイズアップ
- デコルテのふんわり感
をすべて叶えたい方にぴったり。
コストやダウンタイムはやや増えますが、満足度の高い結果が得られやすい方法です。
参考文献
- Hidalgo JE, et al. Composite breast augmentation: combining implants and autologous fat. Aesthet Surg J. 2020;40(3):NP164–NP173. PubMed
- Rietjens M, et al. Hybrid breast augmentation: indications, techniques, and results. Plast Reconstr Surg. 2014;134(4):642–653. PubMed
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