糸リフト後に起こるダウンタイムとは
糸リフトは切らずにリフトアップできる人気施術ですが、施術後には腫れや内出血が一定期間出ることがあります。ダウンタイムの原因は主に針穴の炎症や皮下出血、浮腫で、個人差はありますが2〜7日程度で落ち着きます。
腫れ・内出血を最小限にするための施術前対策
- 内服薬・サプリの確認:アスピリンなど血液をサラサラにするものは数日前から中止
- 体調を整える:睡眠不足や飲酒は炎症を悪化させやすいため前日は控える
- 施術部位を冷やしておく:施術前後にクーリングを行うと血管収縮が促され出血が少なくなる
▶︎糸リフトの失敗例と回避方法
医師が行う出血・腫れを減らす工夫
- カニューレの選択:鈍針カニューレを用いることで血管損傷を最小限に
- 刺入点を最小化:必要最小限の針穴で糸を通すデザイン
- 局所麻酔の工夫:エピネフリン入り麻酔で血管収縮を誘導し、内出血を減らす
施術後のセルフケア
- 48時間は冷却を優先:患部を冷やすことで腫れを抑える
- 入浴・飲酒・運動は控える:血流が増えると内出血が広がる可能性がある
- 睡眠姿勢を工夫:頭を高くして寝るとむくみが軽減
- 圧迫やマッサージは避ける:糸の位置ずれや腫れ悪化の原因に
- 治打撲(漢方):内出血の吸収を促進
- 五苓散(漢方):むくみを和らげる作用があり、腫れや重だるさが強い場合に有効
ダウンタイム中の注意サイン
- 腫れが一週間以上強く続く
- 激しい痛みや膿が出る
- 左右差が急に悪化する
→ これらは感染や糸のトラブルの可能性があるため、早めに医師へ相談してください。
まとめ
糸リフト後の腫れ・内出血は完全にゼロにはできませんが、術前準備+術中の工夫+術後ケアで最小限に抑えることが可能です。正しい知識を持ち、無理なく回復を目指しましょう。
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よくある質問(Q&A)
Q1. 内出血は必ず出ますか?
A. 体質によっては全く出ない方もいますが、軽度の黄色や赤紫色は出ることが多いです。メイクで隠せる程度のことが多いです。
Q2. 腫れを早く引かせる薬はありますか?
A. 当院では抗炎症薬や腫れ止めの内服を併用することがあります。必要に応じて処方いたします。
Q3. 仕事復帰はいつからできますか?
A. デスクワークなら当日〜翌日から可能ですが、人前に出るお仕事の場合は3〜5日程度の余裕を見てください。
参考文献
- Sulamanidze MA, et al. “Surgical correction of soft tissue ptosis with subcutaneous thread tightening.” Aesthetic Plast Surg. 2002;26(4):287-291.
- de Benito J, et al. “Barbed suture lifting of the face and neck.” Aesthet Surg J. 2011;31(2):206-213.
- Savoia A, et al. “Tissue reaction to absorbable suspension threads for facial rejuvenation: histological study in humans.” J Cosmet Dermatol. 2019;18(1):252-259.
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