糸リフトの失敗とは?
糸リフトは切らずにリフトアップできる人気施術ですが、時に左右差・引きつれ・糸の露出といった失敗が起こることがあります。これらは見た目や日常生活に影響し、再施術が必要になるケースもあります。
よくある失敗例と原因
- 左右差:糸の挿入角度やテンションの差、左右の顔の筋肉量や皮膚の厚みの違い
- 引きつれ・凹み:糸のテンション過多、浅い層への挿入、皮下脂肪の薄い部位での不均一な牽引
- 糸の露出:皮膚直下への挿入や感染、組織の菲薄化による糸の突出
- 持続期間の短さ:糸の選択ミス(PDOなど吸収が早い素材)や適応外の皮膚たるみへの使用
医師が行う失敗予防策
- 挿入層の正確なコントロール:SMAS層を狙い、皮膚直下は避ける
- 左右の張力を均一化:術前マーキングと座位での確認を徹底
- 症例に合った糸選択:皮膚厚・たるみ度合いに合わせた糸を使用
- 衛生管理の徹底:感染防止のため無菌操作で施術
▶︎糸リフト症例解説
失敗してしまった場合の対処
- 軽度の左右差・引きつれ:経過観察で自然に馴染むことも多い。手で馴染ませることが可能なことも。
- 糸の露出・強い凹み:早期抜去や修正施術が必要
- 持続効果が弱い場合:再施術は3〜6か月後が目安
自分でできる予防とケア
- 信頼できる医師を選ぶ:症例写真やカウンセリングで技術を確認
- 術後ケアを守る:冷却・頭高位睡眠・過度な表情やマッサージを避ける
- 腫れ・内出血対策:治打撲・五苓散などの漢方を活用
▶︎糸リフトのダウンタイム完全対策
よくある質問(Q&A)
Q1. 左右差は必ず出ますか?
A. 軽度の左右差は自然な顔の構造にもともとあります。術直後は腫れで差が目立つこともありますが、1〜2週間で落ち着くことが多いです。
Q2. 糸が出てきた場合はどうすればいい?
A. 放置せず医師に連絡してください。感染や瘢痕を防ぐため、早期に抜去や修正が必要です。
Q3. 引きつれが長引く場合は?
A. 1か月以上強い引きつれが続く場合は、糸の位置を調整したり緩める処置が有効です。
Q4. 再施術はいつから可能?
A. 基本的に3か月あけると安全です。組織の回復を確認してから行います。
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参考文献
- Sulamanidze MA, et al. “Surgical correction of soft tissue ptosis with subcutaneous thread tightening.” Aesthetic Plast Surg. 2002;26(4):287-291.
- de Benito J, et al. “Barbed suture lifting of the face and neck.” Aesthet Surg J. 2011;31(2):206-213.
- Savoia A, et al. “Tissue reaction to absorbable suspension threads for facial rejuvenation: histological study in humans.” J Cosmet Dermatol. 2019;18(1):252-259.
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