シミ取り 色素沈着 

シミ取り後の正しい過ごし方|再発予防のための5つのポイント

シミ取りレーザー後の肌は、非常にデリケートな状態です。
アフターケアを怠ると、炎症後色素沈着(PIH)が起きてしまい、せっかく取ったシミが再び濃く見えてしまうことも。
ここでは、治療効果を最大限に引き出し、美しい肌を長く保つための5つのケアポイントをご紹介します。

1.炎症を抑えて、色素沈着を予防する

レーザー後は軽いやけどと同じ状態のため、まずは炎症を早めに鎮めることが重要です。
当院では炎症止めの塗り薬をお渡ししており、照射後3日間の使用を推奨しています。

さらに、トラネキサム酸やビタミンC・Eの内服、外用クリーム、イオン導入などを3か月ほど続けると、炎症後色素沈着をより確実に防ぐことができます。

「トラネキサム酸の外用は、炎症後色素沈着や日焼けによるシミの発生を抑える作用があり、メラノーマの管理にも有効であるという報告があります。Maeda(2022)は、トラネキサム酸が表皮のメラニン生成を制御することで、色素沈着を予防できるとしています。」 MDPI

2.刺激を避ける

かさぶたを無理に剥がすと色素沈着や瘢痕の原因になります。
洗顔やクレンジングはやさしく行い、アルコール入りの化粧水やピーリング効果のあるスキンケアはしばらくお休みしてください。

3.保湿をしっかり

乾燥した肌は炎症が悪化しやすく、色素沈着のリスクも上がります。
朝晩の保湿を丁寧に行い、必要に応じて医療用の回復パックや成長因子入りパックを取り入れると、肌の回復が早まりやすくなります。

4.日焼け止めをこまめに塗る

レーザー後の肌は紫外線の影響を強く受けやすいため、屋内でも日焼け止めは必須です。
3時間おきに塗り直すとさらに安心です。
当院では低刺激の日焼け止めも取り扱っておりますので、敏感肌の方もご相談ください。

5.低刺激でカバーする

どうしても赤みやかさぶたが気になるときは、低刺激のコンシーラーでやさしくカバーしましょう。
肌を強くこすらず、清潔な手やスポンジで軽くのせるようにすると安心です。

医師からのアドバイス

シミ取り治療の結果を長く保つためには、「炎症を抑える」「紫外線対策」「保湿」がとても大切です。
治療直後のケアを丁寧に行うことで、シミの再発リスクを下げ、透明感のある明るい肌をキープすることができます。