たるみや毛穴、肌の引き締め治療として注目を集めている「モフィウス8」。
海外セレブや美容ドクターの間でも人気が高まり、日本でも導入が急増しています。
この記事では、効果・痛み・ダウンタイム・HIFUとの違いを医師の目線でわかりやすく解説します。
モフィウス8とは
原理(RF×マイクロニードル)
モフィウス8は、マイクロニードルが皮膚に微細な穴を開け、その先端から高周波エネルギーを流します。
- 熱刺激によるコラーゲン・エラスチン再生 → ハリや引き締め
- 皮下脂肪の収縮 → フェイスラインがシャープに
- 創傷治癒反応 → 毛穴やニキビ跡がなめらかに改善
どんな人におすすめ?
フェイスラインやほほのたるみが気になる
毛穴の開き、ニキビ跡、凹凸を改善したい
肌のハリやツヤを取り戻したい
HIFUでは物足りないが、糸リフトまではしたくない
ダウンタイムを短めにしたい
他のたるみ治療(HIFU、サーマクール、糸リフト)との違い
- HIFU:超音波でSMAS層を加熱し、リフトアップ効果が高い。皮膚表面への効果は弱い。
- サーマクール:皮膚全体をRFで加熱しハリ感アップに優れるが、脂肪層へのアプローチは弱め。
- 糸リフト:物理的に皮膚を引き上げるため即効性があるが、異物感やダウンタイムがある。
- モフィウス8:深さを0.5〜4mmまで細かく設定でき、肌表面〜脂肪層まで幅広くアプローチ可能。肌質改善と引き締めを同時に叶える。
モフィウス8の効果
コラーゲン再生による引き締め
RFの熱刺激でコラーゲンが再生され、皮膚が引き締まります。フェイスラインやほほ下のもたつきがスッキリし、自然な小顔効果も期待できます。
毛穴縮小・ニキビ跡改善
マイクロニードルで開けた微細な穴が治癒する過程で毛穴が引き締まり、ニキビ跡や凹凸が改善。皮脂バランスも整いやすくなります。
皮膚のハリ・ツヤ改善
真皮層の再構築により水分保持力が高まり、肌がふっくら。キメが整い透明感が出ます。
施術の流れと痛み対策
表面麻酔・ブロック麻酔・静脈麻酔の選択肢
表面麻酔クリームや神経ブロック麻酔、静脈麻酔を選択可能。痛みに敏感な方でもリラックスして施術を受けられます。
施術時間
診察と麻酔を含めて30〜60分ほど。部位や深度によって変動します。
赤み・腫れ・かさぶた
施術直後は赤みや腫れが出ますが、数時間〜2日で落ち着きます。点状のかさぶたは1週間ほどで自然に剥がれます。
メイク再開
多くの方は翌日からメイク可能。仕事や日常生活に支障が出にくい治療です。
回数と持続
- 1回でも変化を感じる方が多い
- 3回コースで効果が安定し、より長期維持
- 効果は約6〜12ヶ月持続
副作用・リスク
- 赤み、腫れ、点状のかさぶた
- 強い出力時の色素沈着リスク
- まれに火傷(適切設定で最小限)
当院のモフィウス8へのこだわり
1. 医師による「層の見極め」と細かな設計力
皮膚の厚さ・脂肪のつき方・たるみの原因は人それぞれ。当院では、院長が顔全体を診察し、部位ごとの深度・出力・照射回数をミリ単位で設計。“どこにどの深さで熱を入れるか”という設計自体が、治療効果に直結すると考えています。
2. 専門トレーニングを受けている看護師による照射
モフィウス8は誰が照射しても同じではありません。看護師の照射技術が仕上がりを左右します。当院では、医師の設計意図を正確に理解し、均一にムラなく照射できる技術を持った看護師が担当します。照射スピード・針の圧のかけ方・重ね打ちの間隔など、肌に触れる“手技の丁寧さ”が結果を大きく左右します。
3. 出力依存にしない「積み重ねる設計」
闇雲に強い出力を当てるのではなく、必要な層に、必要な熱だけを、無駄なく重ねていく設計力が重要です。当院では、医師が初回から設計を行い、看護師はそのプランに沿って丁寧かつ繊細な照射を実施。効果と安全性のバランスを重視しています。
4. 深さ・痛み・効果を同時に調整できるからこそ選ばれる
「深く刺せば効く」「痛ければ効く」ではなく、どこまで深く、どれくらいの強さで、どの順番で当てるかがプロの判断です。当院では、痛みが強く出やすい部位には事前に麻酔や出力設計を工夫し、施術中も常に状態を確認しながら調整しています。「安心して任せられる」と多くの患者様からご評価いただいています。
5. 経過に応じた医師の評価と提案
施術は一度で終わりではありません。照射後の肌の変化・経過を医師が中長期的に評価し、必要があれば次回の設計変更や他治療との組み合わせをご提案します。“打って終わり”にしない、医師主導のフォロー体制があるからこそ、高い満足度とリピート率につながっています。
参考文献
- Lee HS, et al. Fractional radiofrequency microneedle treatment for skin laxity and wrinkles. Dermatol Surg. 2015;41(1):20–26.
- Yoo KH, et al. Clinical efficacy of fractional microneedle radiofrequency device for acne scars and skin rejuvenation. Dermatol Surg. 2014;40(6):637–643.
- Cho SI, et al. Treatment of enlarged facial pores with fractional radiofrequency microneedle system: A prospective study. Dermatol Surg. 2014;40(8):857–863.